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ぬのにひめる
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糸の息づかい

お蚕様が、糸を吐く。
八の字に体をくねらせ、ひたすら次の自分のために糸を吐く。
白く透き通る絹の糸。
繭をあげると、
糸は正直に1本に引き出され、
その糸を引き続ければ、繭はどんどん透き通ってゆく。
小さな宇宙の中に、次の変態を待つあなたは、
ひっそりとそこにいる。
美しい生糸は、
だから、蚕の息づかいを伝えるように、すこーしばかりねじれがある。
その美しいままを、布にしたいと思う。

生糸のように、木綿の繊維にも少しのねじれがある。
その繊維の自然のねじれと紡ぎ手の呼吸が交わり、
糸となる。
蚕が自身から糸を吐くように、
木綿の紡ぎ手も、自身の精神と身体で糸を紡ぐ。
紡がれた糸を、そっと綛にすると、
上手の糸は、一定のリズムでうねりを見せる。
このうねりのリズムが、紡ぎ手の息づかい、糸の息づかい。
木綿が、わたから糸となり、
水をくぐる前に見せる、美しさ。


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                      シャンテニケタンで糸を紡ぐ
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by ituphana | 2009-03-19 20:00 | チャルカが紡ぎ出すもの
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